東急の有料座席指定車両Qシートに乗車
1両だけ設けられる特別車両、その乗り心地は?
田園都市線に入るとスピードは上がったようで急行らしい運転となる。梶が谷、宮崎台、宮前平を通過して鷺沼に停車。次のたまプラーザとともにかなりの人が下車。私の隣の人もたまプラーザで降りて行った。これでのんびり座ることができると思ったら、たまプラーザで何人も乗ってきて、中年の女性が私の隣にちゃかり座ってしまった。車内放送でも案内していたけれど、たまプラ―ザからはQシート車両は指定券を持たなくても利用できるのである。
車内は急にざわついた雰囲気になり、ドアのところに立つ人も現われた。指定券を買いそうにない高校生や中学生の姿も。もはや優越感を味わう車両ではなくなった。落ちついた車内の空気を保つためにも終点まで指定席であってほしいのだが、色々な事情があるのだろう。専用車掌も降りてしまいクロスシートであることをのぞけば普通の通勤電車になってしまった。とはいえ、青葉台ではかなり下車し、私の隣に乗ってきた中年の女性も降りて行った。最後になって、やっとゆったりした気分が戻ってきた。
大井町から43分で終点長津田に到着。体験乗車するにはほどよい乗車時間だった。全般的に見て、Qシートは好印象であったが、さらによいものとするためにはもう一工夫あってもいいと思う。また、通常の列車に併結するのであれば、1時間に1本と言わず、30分毎、いや15分毎でもいい。おそらく増発は現状の利用状況をみて判断することになろう。また、朝の上りの運転や、土休日昼間の運転、さらには他線区での運転など、Qシートが益々発展していくことを望みたい。
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